本記事は広告を含みます(PR) — 各社の手続き・サービス内容は2026年10月時点で確認できた公式情報をもとに記載しています。必要書類や受付条件は変わることがありますので、手続き前に各社へご確認ください。
親御さんが入院して、携帯電話の請求が気になり始めた。明細には知らないサービス名もある。子どもが代わりに整理したくても、どこから手をつければよいのか迷いますね。
最初に分けたいのは、親御さんが手続きの内容を理解して意思を伝えられるか、それとも意思の確認が難しいかです。「店舗へ来られない」ことと「解約したいか確認できない」ことでは、相談の仕方が変わります。子どもだから、何でも代わりにできるわけではありません。
この記事の結論
本人と確認できるうちに、契約名・支払い先・問い合わせ先を一覧にする。
代理手続きは、会社と手続きごとの条件を確認する。委任状だけで必ず済むとは考えない。
携帯の番号は急いで止めず、サブスクの請求元と、残す連絡手段を先に確かめる。
ここでは通信契約とサブスクに絞ります。入院前後の契約全般は親が入院する前後に確認したい契約と手続きで整理しています。
親の状態によって、子どもができることは違う
元気なうちは、本人の操作を横で手伝う
請求書を一緒に読み、親御さん自身に契約内容や利用状況を確認してもらいます。画面の見方を説明することと、子どもが本人の代わりに契約を変更することは分けましょう。代理で申し込むなら、その会社の受付方法に従います。
「安くなるから変えよう」と結論を急ぐより、「困ったとき、どこへ連絡すればいいか一緒に見ておこう」と始めてみてください。好きな番組や音楽まで、子どもの物差しで不要と決めないことも大切です。連絡先や詐欺への備えなど、帰省のときに親のスマホで一緒に整えたい設定は親のスマホに入れておきたい連絡先と安全設定にまとめています。
入院中でも意思を伝えられるなら、代理手続きの相談へ
来店が難しくても、委任状などを用意して家族が手続きできる場合があります。窓口には「本人は入院中で、解約の希望を確認できる」「電話には出られる」「文字を書くことが難しい」など、できることを具体的に伝えましょう。
書けない事情があるからと、子どもが自己判断で署名を作るのは避けます。代筆の可否や本人への確認方法を先に相談してください。ソフトバンクの委任状には、けがなどで代筆する場合に本人の承諾と代筆者のサインを求める欄があります。意思を確認できない場合まで使えるという意味ではありません。
確認先:ソフトバンク「委任状・注意事項」
認知症などで意思確認が難しいときは、窓口に事情を伝える
認知症という病名だけで、ここで手続きの可否を決めることはできません。説明を理解して希望を伝えられるかも含め、契約先に相談してください。意思確認が難しい場合に、家族の同意だけで進められると考えたり、以前の委任状を万能な書類として使ったりしないようにしましょう。
各社には成年後見人などによる手続きの案内もあります。ただし、このために必ず成年後見制度が必要とは言い切れません。契約先の窓口で対応を確認し、制度の利用について判断が必要なら弁護士・司法書士などの専門家へ相談してください。この記事では選任の手順や費用の判断には踏み込みません。
元気なうちに作るのは、委任状より「契約の地図」
将来に備えるなら、白紙の委任状を何枚も用意するより、何を契約しているか分かる状態にしておきましょう。委任状には期限や対象の手続きがあります。例えばドコモの書式は作成日から3か月後の月末まで有効とされています。必要な時点で、その会社の書式を確認するのが基本です。
確認先:ドコモ「委任状・記入例」
- 契約名と契約者:携帯電話、動画、音楽、写真の保存など。誰が使っているかも書く。
- 支払い先と周期:カード・口座・携帯料金との合算のどれか。毎月か年払いか。
- 契約を確かめる場所:契約書、公式アプリ、登録メール、問い合わせ先。
- 次の更新日と親の希望:残す・やめる・保留。見直した日も添える。
- ログインに使うものの所在:IDや登録メール、確認コードを受け取る端末を本人と確認する。
共有する一覧に、パスワードやカード番号をまとめて書く必要はありません。本人が管理する情報の保管場所を決め、家族には必要な範囲だけ伝えます。親子の連絡用グループへ、本人確認書類の写真や認証コードをまとめて送る方法も避けましょう。
家族の代理人登録など、事前にできる備えがあるかは契約先へ確認します。登録できる場合も、「誰が、どの手続きを、どんな条件でできるか」まで確かめてください。今回確認した公式資料からは、4社共通で将来の解約まで任せられる登録制度は案内できません。家族割の加入だけで代理権がそろうとは考えないようにしましょう。
携帯4社の代理手続きと、確認できた必要書類
以下は各社の個人契約向け案内をもとにした整理です。解約・名義変更・プラン変更では条件が異なります。別ブランドや旧サービスへそのまま当てはめず、来店前に希望する手続きを伝えて確認してください。
ドコモ:本人と代理人の確認書類、委任状を確認
公式の代理申込み案内では、契約者の本人確認書類、契約者からの委任状、代理人の本人確認書類が必要です。委任状は本人の自署または記名押印があるもの。書類の種類によって補助書類が必要になる場合があります。解約案内では、利用中のドコモUIMカード/ドコモeSIMカードの持参も案内されています。
委任状があっても、料金明細サービスなど一部の手続きは一般の代理人では申し込めません。契約一覧の確認と、通話先などの詳しい明細の取得も同じ扱いとは限らない点に注意しましょう。
確認先:ドコモ「同意書・委任状」
確認先:ドコモ「ご来店時の本人確認書類」
確認先:ドコモ「携帯電話の解約」
au:解約は端末・ICカードも準備する
成年後見人以外の代理人による解約では、利用中の携帯電話端末(ICカードを含む)、代理人の本人確認書類、契約者の本人確認書類、契約者の委任状が案内されています。この解約手続きでは、契約者の本人確認書類はコピー可と明記されています。
成年後見人による解約は別の案内で、端末・ICカード、代理人の本人確認書類、成年後見人であることを証明する登記事項証明書が必要です。証明書は発行日を含む3カ月以内のものとされています。本人の委任状を用意できない場合に、家族であればこの扱いになるわけではありません。
ソフトバンク:家族であることを示す書類も必要
個人契約で本人が来店できない場合、家族による代理解約が案内されています。持ち物は、契約者が記入した委任状、解約する携帯電話のUSIMカード(紛失時は不要)、代理人の本人確認書類、家族確認書類です。
家族確認には、同姓と分かるそれぞれの本人確認書類などが使えます。名字が違う親子なら、戸籍謄本・抄本など何が必要かを確認しましょう。戸籍の証明書などには発行から3カ月以内という条件があります。「別居だから不可」「必ず戸籍が必要」と一律には決められません。
確認先:ソフトバンク「代理人による解約」
確認先:ソフトバンク「家族確認書類」
楽天モバイル:代理解約の書類を推測しない
楽天モバイルは、通常の解約を「my 楽天モバイル」で行う案内です。ただし、今回確認できた公式ページでは、存命の親御さんが入院・認知症などで手続きできない場合の、家族による代理解約の条件や必要書類一式までは確認できませんでした。
子どもがIDを知っていれば進めてよいとは判断せず、本人の状態を伝えて窓口へ相談してください。検索で見つかる旧ドコモ回線・au回線向けの代理申込み案内や、亡くなった方の解約書類は、この場面へ流用しません。
確認先:楽天モバイル「解約について」
確認先:楽天モバイル「お客様サポート」
窓口への相談では、「親名義の携帯を、子が解約したい。本人は来店できるか、電話で希望を伝えられるか、書類を書けるか」を伝えます。そのうえで、必要書類の名前、原本かコピーか、有効期限、予約の要否をメモしておくと、持参し直す手間を減らせます。
サブスクは「請求元」と「申込先」を探す
ここからの画面操作は、本人が確認・同意できるときに一緒に進めるための案内です。本人が操作できず、正式な代理対応が必要なときは、携帯会社の委任状で他社のサブスクも解約できるとは考えず、それぞれの提供元へ相談してください。
まずは、親御さんとカード・口座の利用明細を見ます。毎月の支払いだけでなく、年払いの契約も探しましょう。最近の明細だけで見つからなければ、過去の明細や更新メール、領収書へさかのぼります。明細の発行方法や閲覧できる範囲は、銀行・カード会社の公式窓口で確認してください。
「Apple」「Google」などの表示は、サービス名そのものとは限りません。請求元を手がかりに、次の画面で登録中の契約を確かめます。同じ動画サービスでも、申込先が違うと解約する場所が変わります。
携帯料金と一緒に払っている場合
- ドコモ:dメニューの「マイメニュー」から「継続課金一覧/ご利用履歴」へ。d払いの継続課金は、対象の加盟店サイトで解除する案内です。
- au:au PAY(auかんたん決済)の「ご登録中のサービス」を確認。表示されないものもあるので利用履歴も見ます。Apple・Google Playの請求は、それぞれの定期購入画面で確認します。
- ソフトバンク:My SoftBankの「ご登録中サービス」から「確認する」へ。Google Playの利用分は、この一覧には表示されません。
一覧に出ないから契約なし、とは判断しないことです。カード・口座の明細と照らし、携帯会社の料金オプションなのか、他社サービスの代金なのかを分けてメモしましょう。
確認先:ドコモ「d払いの継続課金」
Appleで申し込んだサブスク
iPhoneでは「設定」→本人の名前→「サブスクリプション」から対象を選び、キャンセルの操作へ進みます。見つからない場合は、領収書のメールや請求元を確認してください。Apple経由ではなく、提供会社で直接申し込んでいる可能性もあります。
Google Playで申し込んだ定期購入
契約したGoogleアカウントで、Google Playの「定期購入」を開きます。対象を選び、「定期購入を解約」から画面の案内に従います。アプリを削除しただけでは、定期購入は解約されません。一覧にないときは、別のアカウントで契約していないか、領収書も確かめましょう。
Amazonプライムと、追加の動画サブスク
Amazonプライムは、会員資格を管理する画面で終了の手続きを確認します。公式には、Prime Videoの「アカウントと設定」からアカウントサービスを開き、プライム会員の「Amazonで編集」へ進む経路も案内されています。携帯会社などを通じて加入した場合は、その申込先へ問い合わせます。
Prime Videoの追加サブスクリプションは、プライム会費とは別の有料サービスです。動画の追加契約だけをやめたいのか、配送なども含むプライム会員をやめたいのかを分けて確認しましょう。Amazonの利用があるだけで、すべて同じ契約とまとめないことです。
確認先:Amazon公式「Prime Videoのサブスクリプション」
解約ボタンを押す前に、残すものを決める
携帯を止める前に、その番号へ家族や病院から連絡が来ないか、ほかのサービスの確認コードを受け取っていないかを見ておきます。必要な連絡先の変更や、写真・連絡先の保存を済ませてから、回線をどうするか考えましょう。
通信契約を解約しても、関連する契約が全部終わるとは限りません。例えば楽天モバイルでは、端末にひもづく一部の保証オプションは別途解約が必要と案内されています。残す保証と不要な保証を、契約名で確かめてください。
端末代の残りも、通信料金とは分けて確認します。ドコモは解約時に分割支払金の残額があれば引き続き支払うと案内しています。「解約すれば支払いも消える」「必ず全額を一括で払う」のどちらとも決めつけず、購入先の契約を確認しましょう。
確認先:ドコモ「解約時の支払い」
自宅のネット契約も、見守り機器などに使っていないか、家族に確認します。請求書の契約先を一覧に加え、代理手続きの条件・やめた場合に使えなくなるもの・返却物の有無を、その窓口へ問い合わせましょう。携帯電話の必要書類を、そのまま自宅のネット契約に当てはめないでください。暮らし全体で何から確かめるかの順番は、離れて暮らす親の暮らしを守るチェックリストをどうぞ。
親御さんが引き続き携帯を使うなら、解約より、今の会社でプランやオプションを見直すほうが負担の少ない場合もあります。他社も比較するときは、月額だけでなく、通話の仕方、相談窓口、設定を手伝う家族の負担まで考えましょう。入院直後に、慣れた操作を一度に変える必要はありません。
最後に「手続きが終わったこと」を残す
解約を申し込んだら、受付メールや完了画面を保存し、契約一覧に「申込日・利用終了日・最後の請求の確認予定」を記します。途中の確認画面で終わっていないか、更新が止まったかを確認してください。請求が残っていたら、利用した期間の分なのか、契約が継続しているのかを窓口に尋ねましょう。
ログインできないときも、子どもが親本人を名乗って問い合わせたり、暗証番号を何度も試したりせず、家族として相談します。分からない契約は「未確認」と残してかまいません。分かったものから整理するほうが、必要なサービスまで失うことを防げます。
親御さんが亡くなったあとは、存命中の委任による手続きとは分けて考えます。詳しくは契約者が亡くなった場合のスマホ・通信契約の手続きをご覧ください。
🙏 和尚のひとこと
親御さんの暮らしを整理するときは、残したい楽しみや、人とのつながりにも目を向けておきたいものです。契約を減らす数を目標にせず、「何を大切に残したいか」を一緒に確かめる。元気なうちのその会話が、いざというときの家族の支えになります。

