本記事は広告を含みます(PR) — 料金は2026年10月時点の各社公式サイトの情報です(税込)。料金は改定されることがありますので、申し込み前に公式サイトでご確認ください。
定年退職を迎えると、収入の柱が年金に移ります。入ってくるお金が決まっている以上、出ていくお金を整えるほかありません。月7,000円のスマホ代を3,000円台にできれば、それだけで年約4万8千円。固定費の見直しが、いちばん効く時期です。
ただ、退職のときのスマホの見直しには、料金を下げる前に片づけておくことがあります。会社のメールアドレスが使えなくなる、会社名義の電話を返す——ここを後回しにすると、思わぬところで困ります。この記事では、その順番から整理します。
この記事の結論
1. 料金より先に、会社のメールアドレスで登録しているものを個人のアドレスへ移す
2. 選ぶ基準は「電話をどれだけかけるか」と「困ったとき誰に聞くか」の二つ
3. 電話が多い方はかけ放題込みで月4,000円前後、ほとんど使わない方は月数百円まで下げられる
料金より先に、退職の前後で片づけること
①会社のメールアドレスで登録しているもの
長く勤めていると、銀行やネット通販、各種の会員登録に会社のメールアドレスを使っていることがあります。退職すると、そのアドレスには届かなくなります。パスワードを忘れたときの再設定の案内も、届かなくなるということです。
退職日の前に、個人のメールアドレス(GmailやYahoo!メールなど)を用意し、登録先を一つずつ移しておくのが安全です。携帯会社のメールアドレス(@docomo.ne.jp など)も、会社を変えると使えなくなります。乗り換えを考えているなら、移す先は携帯会社のメールではなく、どこへ行っても使えるアドレスにしておきましょう。くわしくはキャリアメールの扱い方にまとめています。
②会社名義の電話を返すとき
会社から支給された携帯電話を、私用にも使っていた方は注意が必要です。返却すると、その番号も、中の連絡先も、手元に残りません。私用の連絡先は、返却の前に自分のスマホへ移しておいてください。親しい方には、新しい番号を早めに知らせておくと安心です。
③自分の使い方を、紙に書き出す
退職後は、通勤も出張もなくなります。使い方が大きく変わるので、現役時代のプランのままだとたいてい払いすぎになります。次の三つを書き出すと、選ぶプランが自然と決まります。
- 電話:誰に、どのくらいかけるか(家族・病院・役所・友人)。長電話が多いか、短い用件が多いか
- データ:自宅にWi-Fiがあるか。外で動画を見るか、地図とLINEくらいか
- 困ったとき:お店で聞きたいか、近くに頼れる家族がいるか
🙏 和尚のひとこと
退職は、仕事の荷を下ろす節目です。電話の契約も、現役の頃に背負っていたものを一度下ろして、いまの暮らしに合う大きさに整え直してまいりましょう。
年金暮らしの中で、通信費をどう考えるか
厚生労働省が示す令和8年度の「モデル年金」は、夫婦2人で月約23.7万円です。これは、平均的な収入で40年間会社勤めをした方とその配偶者を想定した数字で、実際の受け取り額は人によって違います。
この中から、住まい・食費・医療費・保険料を払っていきます。スマホ代は一つひとつは小さくても、毎月必ず出ていくお金です。夫婦2人で月1万4千円かかっていたものが月6〜8千円になれば、年に7〜9万円ほど。年金の1か月分の、およそ3分の1にあたります。
使い方別、3つの選び方(2026年10月の料金)
| こんな方に | 例 | 月額の目安(税込) |
|---|---|---|
| 電話をよくかける・お店で相談したい | ワイモバイル シンプル3 S(5GB)+国内かけ放題 | 4,158円(60歳以上の割引後) |
| 家族がmineoを使っていて、手伝ってもらえる | mineo マイピタ 3GB/7GB | 1,298円/1,518円 |
| 電話もデータもほとんど使わない | 日本通信SIM 合理的シンプル290(1GB) | 290円(5分かけ放題を付けて680円) |
※各社公式サイトの料金(2026年10月確認)。通話料・端末代は別です。
①電話が多く、お店で相談したい方:ワイモバイル
ワイモバイルには、60歳以上の方向けに国内通話かけ放題が安くなる割引があります。国内かけ放題(スーパーだれとでも定額+)は通常月1,980円ですが、60歳以上は1,100円引きの月880円。いちばん小さいシンプル3 S(5GB・月3,278円)と組み合わせて、月4,158円で電話がかけ放題になります。
ひとつ注意があります。広告では「月1,738円」のような安い金額を見かけますが、これはソフトバンクの光回線(またはSoftBank Air)を契約し、年会費11,000円のPayPayカード ゴールドで払うことが前提の金額です。ご自宅の回線や支払い方法と合わせて、実際の金額で比べてください。
②家族に手伝ってもらえる方:mineo
お子さんやお孫さんがmineoを使っていて、設定や困りごとを見てもらえるなら、同じ会社にそろえるのも一つの考え方です。音声通話つきのマイピタは3GBで月1,298円、7GBで月1,518円。3GBと7GBのプランには、容量を使い切っても最大1Mbpsで使い続けられる「パケット放題 1Mbps」が無料で付きます。
料金の安さより、「困ったときに聞ける相手がいる」ことの方が、70代以降には大きな意味を持ちます。
③ほとんど使わない方:日本通信SIM・HISモバイル
電話は受けるのが中心、データは家のWi-Fiで足りる——そういう方なら、月数百円まで下げられます。日本通信SIMの「合理的シンプル290」は1GBで月290円。5分以内の通話がかけ放題になるオプション(月390円)を付けても月680円です。
HISモバイルの「自由自在3.0」は、使ったデータ量で料金が決まる仕組みで、100MB未満なら月280円、1GBまでなら月550円です。月によって使う量がばらばらな方に向いています。
どちらもお店がなく、手続きはインターネットか電話です。ご自分で設定するのが不安なら、最初の手続きだけでもご家族に手伝ってもらうと安心です。
夫婦2人分で考える
退職のときは、配偶者のスマホも一緒に見直すよい機会です。ただし2人を同じ会社にそろえることが、いつも得とは限りません。
- ワイモバイルの家族割(家族割引サービス)は、2回線目以降が月1,100円引き。ただし光回線とのセット割とは重ねて使えません
- mineoの家族割引は、1回線あたり月55円引き
- 電話をよくかける方と、ほとんど使わない方なら、それぞれに合う会社を別々に選んだ方が安く収まることがあります
割引の額ではなく、2人分の合計額で比べてください。考え方は夫婦で通信費を見直す方法でも整理しています。
電話の多い方は、「かけ放題」を先に決める
通話料は、何もつけないと30秒ごとに22円(多くの会社の標準)かかります。1日10分話すと、1か月でおよそ1万3千円。データ量より通話料の方が、ずっと大きな金額になりえます。
- ワイモバイル:60歳以上は国内かけ放題が月880円
- 日本通信SIM:完全かけ放題のオプションが月1,600円。20GBの「合理的みんなのプラン」(月1,390円)には、5分かけ放題か月70分の無料通話が最初から含まれます
- 今の契約を変えたくない場合:アプリから発信するだけで通話料が30秒11円になるサービス(BB.exciteでんわ)もあります
この先の10年、20年を考えて
いまは自分で手続きができても、年を重ねると、お店まで出かけることや、画面の小さな字を読むことが少しずつ負担になります。選ぶときには、「10年後の自分が困らないか」も考えに入れてください。
- 契約はご本人名義で、できるだけ1社・少ない回線に。数が少ないほど、ご家族が把握しやすくなります
- どこと何を契約しているかを、紙1枚に書いておく。暗証番号そのものは書かず、「どこに控えてあるか」を伝えておきます
- 親の契約を子どもが整理する場面については親名義の契約整理の手順、万一のときの手続きは契約者が亡くなったときの手続きにまとめています
よくある質問
70代からでも、格安SIMに乗り換えられますか
年齢による制限はありません。むしろ料金の仕組みを簡単にしておくのに、よい時期です。設定に不安がある方は、お店で手続きできる会社を選ぶか、ご家族に最初だけ手伝ってもらってください。
ガラケーのまま使い続けられますか
昔の3G回線のガラケーは、各社のサービス終了で使えなくなっています。ボタン式の携帯が使いやすい方には、4G回線に対応した「ガラホ」という選択肢があります。くわしくはシニア向けガラホとらくらくスマホの比較をご覧ください。スマホに替える場合は、シニア向け格安スマホの機種比較も参考になります。
退職してすぐに見直すべきですか
急ぐ必要はありません。退職後1〜2か月ほど過ごしてみて、実際にどのくらい電話をかけ、どのくらいデータを使ったかを明細で確かめてから選ぶのが確実です。ただ、会社のメールアドレスと会社名義の電話のことだけは、退職日より前に片づけておいてください。
まとめ
- 料金より先に、会社のメールアドレスで登録しているものと会社名義の電話を片づける
- 選ぶ基準は「電話をどれだけかけるか」と「困ったとき誰に聞くか」
- 電話が多くお店で相談したいなら、60歳以上の割引があるワイモバイルで月4,158円からかけ放題
- ほとんど使わないなら、日本通信SIMやHISモバイルで月数百円
- 夫婦2人分は、割引額ではなく合計額で比べる
退職は、現役の頃の習慣で続けてきた契約を、いまの暮らしの大きさに整え直す節目です。ひとつずつ、無理のない順番で進めてください。
📿 この記事を書いた人:お金の和尚さん
お寺の住職です。自分の通信費や固定費を見直したら家計がずいぶん軽くなった——その経験から、身の回りのお金と暮らしに役立つことを、やさしい言葉でお届けしています。
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